ここに来て、カープで補強の話題が上がっている。 え?FA参戦でイケメン片岡いっちゃう? いやいや、うちのセカンドは菊池がいるし、ショートも「寡黙な内野リーダー」こと梵英心がいる。 人的なり、金銭で補償が必要な片岡を獲りに行くリスクに見合うものが今の広島にはない。 確かに「イケメン」はグッズ売り上げが命のカープにとっては最重要戦略だが、そこはドラフトでOK。 ここまで堂林、野村と成功しているので、今の時点ではイケメン路線は最重要課題ではない。 と少し話が逸れたが、カープが狙っているのは同じ内野手でも片岡ではなく、中日を退団になった井端である。 確かに提示されたお金が低すぎて退団した経緯はある。 けども、いくらリスクがあるとはいえ、88%ダウン提示は誰しも焦る。 というより、それこそ今回保留した小窪のような「気持ちを整理したい」状況になる。 そう考えると井端の心情も多少理解できるのかなと思うが、ここに来てカープが井端を獲得しようということで動いているみたいである。 確かに、ベテランの前田智徳が引退し、倉の38歳の次は石原、廣瀬の34歳。そして梵、東出、木村昇吾、エルドレッドの33歳。 キャッチャー危なくない?というのは置いといて、そこから下は34歳まで1人もいないのだ。 しかも内野で見れば、33歳が最年長となる。 確かに、安部、菊池に堂林といった若手が台頭し、鈴木誠也に美間といった高卒選手が将来的に期待されている。 そう考えると内野が若返っていることは事実なのだが、そのような若手を指導できるようなベテランというのは1人いることが大切なのではないかと思っている。 勿論梵や東出といったところがそのような役割を担ってくれれば良いのだが、東出は今年の怪我離脱で来年の1軍も保証されていない。そして梵も怪我の影響でいつレギュラーを奪われるか分からない。 そう考えると、なかなか若手に指導をする暇はないのではないだろうか。というより、若手にレギュラーを獲られたくないわけだから、指導してやろうかという余裕もないだろう。 そうだとしたらかつての琢朗さんみたいな存在が欲しいなと思ったところに井端退団である。 勿論井端もレギュラーとして出場したい意地はあるだろう。 だから自分は井端獲得に動く場合は「若手を指導する、かつての琢朗さんみたいな役割をしてくれる」という条件を付けることにはなるわけだが(それはつまり、レギュラーを狙うことに悪いことはないから、それが嫌なら井端には違う球団に行ってもらいたいというのもある)、それを了承してくれるのならば、井端は非常に魅力的な存在である。 守備の巧さは勿論、カープファンの自分が見ていても「粘るな。嫌らしいな」と思わせる粘り打ちの凄さ。 そして狙ったように打ち返す右打ちの巧さ。 確かにカープは若手の内野手が育ってきている。 けども、菊池の三振の多さ、堂林の送球面の不安などを見ていると、やはりお手本になる存在が1人必要なのだと実感するのだ。 それが今年でいえば井端になると思うわけであり、かつての琢朗さんだったということなのだ。 実際球団関係者も「琢朗のような存在になれる」と話しているみたいであり、そういう点で井端を獲得するのであれば、自分は井端獲得に賛同したいと思うわけだ。 ただ先ほども述べたが、井端自身がレギュラーとして常時出場できるようなことを条件に述べるのであれば、その時は説得をしてまで獲得することはやらなくても良いと思っている。 だが、井端という選手は非常に魅力のある選手だということはここに記しておきたい。 という感じで広島が井端獲得に向けて力を注ぎそうなところにまさかのガッツ小笠原FA宣言。 小笠原は日本ハムファンの自分からしたら本当にゴッド級の打者だったわけであり、巨人に移籍してからも応援し続けてきた。 だが皮肉にも数年前の広島戦における死球で足を痛めると、そこからなかなかゴッド級だった打棒が復活することはなく。 今年は復活の気配を見せてくれたところがあったが、結果的には22試合の出場に終わってしまい、谷と同様に自由契約を通知されるのかと思っていた。 が、小笠原は自由契約を通知されることがなかったのでもしかするとこのまま巨人で頑張るのかな、と思っていたところにまさかのFA。 確かに年俸は7000万円ではあるが、これが巨人だと年俸ランクCランク。 広島だったらBランクくらいになるんじゃないの?という突っ込みはさて置いて、補償の必要ないFA選手はカープにとっては魅力的である。 勿論自分は今年のCランク選手だったら中田賢一獲得に期待したいが、中田の地元である福岡にあるソフトバンクの優位さは変わっておらず、半ば諦めている。 となると、ガッツ獲得参戦。これはアリなのではないかと思う。 勿論40歳という高齢に7000万という年俸はかなりのリスクではあるが、かつての打棒を知っている者からしたら、左の代打として期待したいところはある。 それに同じ左打ちの大砲候補である松山なり、岩本なりに与える影響は計り知れないことは想像できることも獲得に動きたい要因とはなる。 ファーストしか守れそうにないことは色々な点で不安だが、交流戦でのDHなど、スタメンで起用できる可能性は打棒が復活すればあると思っている。 そういう点では、小笠原獲得に乗り込むメリットは多少なりともあると思う。 が、井端と小笠原の両獲りというのはさすがに出来ない。 となるとどちらを獲得に動くのか・・・それは難しいところである。 自分としては井端獲得に傾いているが・・・ここからの動向に乞うご期待といったところか。
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